- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の意味は?
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の見方は?
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)を考慮したトレード手法はある?
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)を調べている人は、上記のような悩みを抱えていないでしょうか。
聞き慣れない単語ですが、簡単に言えば手数料です。
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は一定期間ごとに発生して、支払いコストだけでなく受け取れる利益になるケースも。
今回はBybit(バイビット)の資金調達率(FR)の各銘柄の違いからデバイスごとの確認方法、トレード戦略まで徹底的に解説しました。
最後まで当記事を読み終えたときには、Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)が完全に理解できるようになりコストを減らせるようになるでしょう。
当記事のまとめ
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は1日3回8時間ごと
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の確認方法はデバイスごとに異なる
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は銘柄ごとに変動幅が異なる
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)で使えるデルタニュートラル戦略
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は比較的割安かつ受け取れる場合もある
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)とはなにか?
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Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は、以下の4つのポイントを抑えれば簡単です。
上記はBybit(バイビット)の資金調達率(FR)の基本なので個別に解説しましょう。
資金調達率(FundingRate)の意味
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は、無期限先物取引のポジション保有時に発生する手数料です。
手数料とはいえBybit(バイビット)は受け取れるケースもあります。
FXではよく言われるスワップ手数料やスワップポイントあるいはスワップ金利と同様。
メイカー・テイカー手数料とは異なり、ポジション保有期間が長期間になるほど損益に差が広がっていく仕組み。
なお無期限先物契約は現物価格と無関係に価格が決定される性質です。
Bybit(バイビット)は資金調達率(FR)を活用して無期限先物契約と現物価格との差を調整しています。
Bybit(バイビット)で資金調達率(FR)導入理由
Bybit(バイビット)は資金調達率(FR)を導入して売買のバランスを調整しています。
通常ポジション数は、上昇相場はロングポジションが増え、下降相場はショートポジションが増えがち。
資金調達率(FR)は、ロング注文が多ければロングポジション保有者、ショート注文が多いときはショートポジションの保有者からスワップ(手数料)を徴収します。
買いポジション(ロング) | 売りポジション(ショート) | |
---|---|---|
資金調達率(FR)プラス | マイナススワップポイント (手数料は支払う) |
プラススワップポイント (手数料を受け取る) |
資金調達率(FR)マイナス | プラススワップポイント (手数料を受け取る) |
マイナススワップポイント (手数料は支払う) |
保有する銘柄の相場状況と資金調達率(FR)を考慮したポジションの保有が大事と言えるでしょう。
Bybit(バイビット)で資金調達料が発生する時間
Bybit(バイビット)の資金調達料は、以下の時間ごとに発生します。
- 日本時間の午前1時
- 日本時間の午前9時
- 日本時間の午後17時
上記のとおりBybit(バイビット)の資金調達率(FR)は8時間ごとに合計3回です。
また、資金調達率(FR)の計算方法は、以下の計算式を元に算出。
資金調達料=ポジション価格×資金調達率
なおポジション価格は契約数量/マーク価格です。
資金調達料は当該時間にポジションを保有している場合のみ発生するため、ポジションを手放せば支払いまたは受け取る必要がありません。
Bybit(バイビット)の資金調達率の変動幅
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は都度変動しています
変動幅は銘柄ごとに異なり、BTC(ビットコイン)のUSDT建てであれば±0.001%~0.375%の変動幅です。
以下の表にUSDT建ての上限下限をまとめました。
銘柄ペア名称 | 資金調達率の上下変動幅 |
---|---|
EGLDUSDT, ENJUSDT, FLOWUSDT, SLPUSDT, | ±0.188% |
ENJUSDT | ±1% |
USDCUSDT | ±1.5% |
XEMUSDT, STXUSDT, BELUSDT, MLTUSDT | ±2% |
SOLUSDT, CROUSDT | ±2.5% |
OMGUSDT | ±3% |
FITFIUSDT | ±4.5% |
その他USDT契約ペア | 制限=±0.75x(必要証拠金%基本率-維持証拠金%基本率) |
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の確認方法
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Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の確認方法は、ウェブ版とスマホ版で異なります。
しかし、どちらも簡単な操作ですぐに見えるため、悩む必要はありません。
ここではウェブ版とスマホ版の両方の資金調達率(FR)の見方を画像付きで解説しました。
ウェブ版Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)確認方法
Bybit(バイビット)のウェブにログインした状態で以下の手順にて資金調達率(FR)は確認できます。
- デリバティブからUSDT無期限を選択
- Bybit(バイビット)画面上部のデリバティブ一覧から【USDT】無期限をクリックします。
- 各通貨ペアが表示されるため確認したい通貨ペアを選びましょう。

チャート画面上に【資金調達率】が表示されています。
なお【次回まで】は次回の資金調達率発生時間です。

スマホ版Bybit(バイビット)資金調達率(FR)確認方法
Bybit(バイビット)のスマホアプリにログインした状態で以下の手順にて資金調達率(FR)を確認できます。
- USDT無期限から通貨ペアを選択
- スマホアプリのホーム画面中央の【USDT無期限】を選びます。
- 資金調達率(FR)を確認したい通貨ペアをタップしてください。

画面左上の取引をタップすると画面右上に【資金調達率】が表示されています。
なお【決済時間】は次回の資金調達率の発生時間です。

Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の履歴の見方
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Bybit(バイビット)はウェブ限定で資金調達率(FR)の履歴を確認できます。
- デリバティブからUSDT無期限→通貨ペアの選択
- デリバティブにて【USDT無期限】から確認したい通貨ペアを選んでクリックします。
画面右上の【契約情報】から【USDT無期限基本データ】をクリック。

画面左下の各メニューから【資金調達率】を選べば履歴が表示されます。

Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の4つの注意点
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は以下の4つの注意点があります。
いずれも大事な注意点のため個別に詳しく解説していきましょう。
資金調達率は変動型
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は8時間ごとに変動します。
前回の資金調達率が安かったから次回も安いとは限らず、安くなったり高くなったり相場の状況に応じて変動していく仕組み。
長期的にポジションを持たない場合は、資金調達率は常に確認して支払いコストが増えないように対処しましょう。
逆に貰える場合はあえてポジションの保有を続けるのも収益を得る一種の方法です。
銘柄ごとに資金調達率に差がある
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は銘柄ごとに差があります。

特にアルトコインは変動幅が大きくなるため要注意。
また、Bybit(バイビット)自体が銘柄ごとの資金調達率の幅を定期的に変更しています。
最新の銘柄ごとの資金調達率の変動幅を確認するようにしましょう。
両建てにも資金調達率が必要
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は両建てでも発生します。
両建てとは買いポジションと売りポジションの両方を保有する状態になり、USDT無期限取引は両建てを行っても問題ありません。
両建てすれば急騰や急落でもリスクを減らせるリスクヘッジの効果が期待できるでしょう。
ただし、Bybit(バイビット)は両建ての場合、必要証拠金も2倍です。
よくある買いポジション売りポジションを比較して数量の多いポジション側の証拠金で済まないため、余計な資金が必要になる点は覚えておいてください。
資金調達率はレバレッジに比例して増える
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は、レバレッジに比例して増えていきます。
たとえば、レバレッジ2倍とレバレッジ4倍では2倍もの差。
もちろん貰える場合も資金調達率は増えますが、支払う場合は要注意です。
自身の資金力と資金調達率におけるコストを計算してトレードするようにしましょう。
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)で利益を得る方法
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Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)での利益を得る方法があります。
ここではデルタニュートラル戦略について詳しく解説しました。
デルタニュートラル戦略
デルタニュートラル戦略とは、仮想通貨の現物保有×同じ仮想通貨をレバレッジ1倍でショートポジション保有によって資金調達料(手数料)を受け取る方法です。
対象の仮想通貨の価格が上昇しても下降しても損益は相殺するため損失は発生しません。
現物取引と先物取引における事実上の両建てで損益を発生させない方法がデルタニュートラル戦略です。
差益は発生しない代わりに資金調達料(手数料)は受け取れるため、コツコツ利益を積み上げられます。
なお両建て状態にする必要があるので先物取引(USDT無期限取引)はショートポジションを保有しましょう。
デルタニュートラル戦略のメリット・デメリット
デルタニュートラル戦略のメリット・デメリットを表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
基本的にデルタニュートラル戦略は簡単にできてリスクが低く確実に利益を得られるのがメリットです。
一方、対象の仮想通貨が長期間の上昇トレンドに突入したときは、現物で保有している仮想通貨だけであれば莫大な利益を得ているケースもあるでしょう。
デルタニュートラル戦略はリスクを徹底的に排除する代わりにハイリターンは一切狙えません。
そのため仮想通貨で大金を稼ぎたいと考えるトレーダーには向かない手法です。
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)に関するよくある質問
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Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)に関するよくある質問をまとめました。
- 「Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は他社と比較して高い安い?」
- 「Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の計算ができないですか大丈夫?」
といった気になる疑問に回答していくためぜひ参考にしてください。
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は他社と比較して高い安い?
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は他社と比較しても安めです。
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は最大でも±4.5%です。
また、国内仮想通貨取引所は0.04%前後が多いですが、資金調達料の受け取りはできません。
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)の計算ができないですか大丈夫?
- 資金調達料(FR)の計算はBybit(バイビット)が自動でするため必要ありません。
- Bybit(バイビット)公式サイトで資金調達率(FR)の一覧は見えますか?
- Bybit(バイビット)公式サイトには資金調達率(FR)の一覧はありません。
資金調達率(FR)は常に変動しています。
なおウェブ版では過去の資金調達率(FR)の履歴を確認できます。
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)を無くす方法はありますか?
- 資金調達率(FR)の発生時間(日本時間の午前1時、午前9時、午後17時)以前の時間にポジションを離せば資金調達率(FR)は発生しません。
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は貰えるのは本当ですか?
- Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)はプラスとマイナスがあります。
プラス側のポジションを保有していれば利益として貰えます。
ただし、金額自体は低いためおまけ程度に捉えたほうが無難でしょう。
まとめ|Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)は得する可能性もあり
今回はBybit(バイビット)の資金調達率(FR)の詳細について詳しく解説してきました。
資金調達率(FR)は8時間ごとに発生するスワップポイントです。
手数料として支払う場合もあれば逆に支払われる場合もあるため、保有するポジションによっては利益になる可能性もあります。
資金調達料(FR)は常に変動する性質上、発生する時間(日本時間の午前1時、午前9時、午後17時)の前に確認してポジション保有の有無を検討をオススメします。
また、Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)はデルタニュートラル戦略を使えば非常にローリスクで安定した利益を得る方法もあります。
Bybit(バイビット)の資金調達率(FR)を正確に把握して支払いコストを減らしたり利益にしたり上手に検討してみてはいかがでしょうか。
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